こんにちは。アキオです。
私は免疫というものに興味を持ち、知識を蓄えて来ました。これは自分ががんに罹ったこととは関係なく、それ以前から始めていたことです。
なぜ、免疫に興味を持ったかというと、私が50年ほど前に勤めていた或る有名な細菌学研究所でよく耳にしていた専門用語が、ここ10年ぐらいの間に新聞やTV等マスコミでしばしば目にするようになったからです。当時はごく一部の学者のみが使っていた学術用語(抗体・抗原・デトックス・毒素・抗毒素・T細胞・B細胞・胸腺・マクロファージ等)が最近はかなり一般的になり、よく使われるようになりました。
それで一般向けに易しく書いてある免疫の本を数冊読む内に、すっかり免疫というものにはまってしまったわけです。
免疫システムというものは非常に良く出来ていて、知れば知るほど摩訶不思議で驚嘆します。
私は今現在信仰心は持っていませんが、この極小の分子レベルの世界の中の緻密かつ整然とした免疫システムを見ていると、これを司る神がいるのではないかとさえ思えてきます。
そのシステムについてはいずれ詳しく書いていきたいと思いますが、大雑把に例えると、免疫組織は一国家の軍隊組織に似ています。
司令官(ヘルパーT細胞)がいて、伝令通信兵(サイトカイン)がいて、斥侯(マクロファージ)がいて、エリート養成兵学校(胸腺)があり、色々な役割を持った分隊(NK細胞・B細胞・好中球等)があり、狙撃兵(NKT細胞)がいて、憲兵(サプレッサーT細胞)までいます。
これらが全て緻密に組織されていて、このシステムが少しでも狂うと免疫疾患と総称される病気になる訳です。
ご存知のように免疫の関係した恐ろしい疫病の1つがエイズです。
例えば、軍隊は司令官が殺されると基本的には機能しなくなり、本来勝てる敵に負けてしまいます。まったく同じ様な事がエイズに当てはまります。
エイズウイルスは体を外敵から守っている免疫システムの要である司令官(ヘルパーT細胞)に真っ先に感染してこれを機能不全にしてしまいます。
故に免疫システムが全体的に機能しなくなりエイズウイルス感染者は普段は無害な菌によって死に至るわけです。
これからも、私が得た知識のうちから、少しずつ綴っていこうと思います。
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